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《特報》「地球の生命は宇宙で作られている」ことがほぼ確定

Link: 《特報》「地球の生命は宇宙で作られている」ことがほぼ確定 — 発見の最後の砦だった「RNA(リボ核酸)」が宇宙空間で形成され得ることをフランスの研究チームが特定したことにより「地球の生命の構成要素がすべて宇宙に存在」することが確実に | In Deep

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Western Daily Press

そして、これにより「すべての宇宙空間に生命と生物が展開している」こともほぼ確定的に

これは、多少「ヤッター」と思ったニュースでした。

何がヤッタのかといいますと、要するに、

「揃った」

のです。

この世にあるものの多くは、意外と「完全」でないと成立しないものが多く、たとえば遊びのたぐいがそうです。トランプ、麻雀、花札などで「役は適当でもOK」という遊びはありません。役とルールが厳密なところに初めて遊びが生じます。

誰も隠れない「かくれんぼ」は成立しませんし、麻雀というゲームなどは 14枚すべてが完全な状態でなければ上がることができません。

生命もそうで、地球の生命は、アミノ酸とかタンパク質とか DNA とか、いろいろなものが異常に複雑に組み合わさってできているのですが、「どれかが欠ける」ということは許されないのです。

「実はオレには DNA がないんだよね」

というのは許されません。

そんな生命はいないのです。

地球の生命の起源が宇宙にあるのではないかという説は、このブログでもずいぶんと取り上げてきましたけれど、しかし、その説を主張するためには、

「実験などでの発見と研究結果」

がなければ、科学の世界では認められないわけです。

そして、実際のところ、これまでの観測や実験で、「地球の生命の構成要素」はすでにかなり発見されているのです。

生命が形作られるために必要なものは、いろいろあるでしょうけれど、たとえば、

DNA
アミノ酸
有機化合物
などがあります。

これらは、この数年で随時見つかっていて、その内容は多くが In Deep の過去記事にあると思いますので、リンクしながらご説明しますと、

・DNA [過去記事]DNA が宇宙で生産されている証拠を発見: NASA が発表(2011/08/21)、「生命の DNA の素材」が銀河の星間雲で形成されている可能性を米国カリフォルニア大学が発表 (2013/03/07)

アミノ酸 [過去記事][彗星が地球に生命の素材を持ってきた]米国ローレンス・リバモア国立研究所でも地球の生命が宇宙から来たアミノ酸だという研究発表 (2010/09/16)、国立天文台が地球上の生命の素材となるアミノ酸が宇宙から飛来した証拠を発見 (2010/04/07)

・さまざまな有機化合物 [過去記事]『宇宙が生命を作り出している』ことの証明に近づく新たな観測結果 (2011/10/28)

などになります。

しかし、地球の生命の形成に最も必要なものが、まだ宇宙空間で発見されていなかったのです。

それは、

RNA
というものです。

それがついに発見されたのです。

地球の生命の起源が宇宙であることを示す材料がすべて揃った

今回、フランスの大学で、実験室での高度なシミュレーションが行われ、「 RNA が宇宙空間で作られる」ことが示され、その研究結果が科学誌サイエンスに発表されたのです。

この「 RNA 」というものはとてもわかりにくいもので、辞書的な表現では、

リボ核酸。リボースを含む核酸。塩基成分は主にアデニン・グアニン・シトシン・ウラシルの 4 種。植物ウイルス,一部の動物ウイルスおよび動植物細胞の核と細胞質に存在。

というようにありますが、これではよくわかりません。そもそも、「 DNA と何がどうちがうんだ?」というように思うのが普通で、辞書的な説明だけではよくわかりません。

そこで、わかりやすい説明を探してみましたら、「教えて!goo」の DNAとRNAの違いについて という質問の答えに、とてもわかりやすいものがあったので、それを抜粋させていただきます。

「DNAとRNAの違いについて」へのベストアンサーより

DNAとは、普通、遺伝子と呼ばれているモノと思ってください。顔が丸いとか、血液型がB型だとか、小指の長さとか、、、、親と子供が似てるとか似てないとかって話をする時の「遺伝子」です。

だから、DNAとは、自分が人間である特徴、肌の色の特徴などなどの記録が書き込まれている部分なのです。パソコンで言えば、書き込まれた内容が変更できないCD-ROMというところでしょうか。

CD-ROMが有るだけでは、中のデータを見ることはできませんよね。それといっしょで、DNAがあるだけでは、その中の情報を見ることも使うこともできません。

そこで、活躍するのがRNAたちです。

「たち」と言ったのは、3種のRNAがいるからです。DNA・CD-ROMは、核の中に保管されていています。そのDNAから体を作る材料であるタンパク質を作る場所が「r君(リボーソームRNA)」の庭になります。

このr君の庭まで、DNAのデータをコピーして持ってくる役目を「m君(メッセンジャーRNA)」が果たします。タンパク質を作るr君の庭に、DNAのコピーを持ってm君がやってくる。最後に、このコピーを元にタンパク質のパーツを運んでくるのが「t君(トランスファーRNA)」です。

DNAは、体を作る情報を保管する記憶媒体(CD-ROM)で、RNAは、その情報から体を作る作業を担当する3人の小人ですね。

あー、新聞とかでも、こういうように説明してもらえると助かるなあ。

ともかく、「なるほど、なるほど」と納得させていただきましたが、要するに、

・ DNA は遺伝の「情報」を持つ

RNA は、その情報からカラダを作っていく作業を「実行」する

ということになりそうです。

これだと、確かに RNA がなければ、生命の形成などありはしませんよね。いくら DNA に膨大な遺伝情報がつまっていても、その「情報」を「実行」する存在がなければいけない。

それが RNA だと。

建物の設計書があるだけでは建物はできません。それを実際に組み立てる行為によって、モノができあがる。

そのような、「情報」と「実行」が、それぞれ DNA と RNA ということになるようです。その「 RNA が宇宙で発生する可能性」がフランスでの実験で示唆されたと。

そして、本文にもありますが、さらなる希望は、あの「彗星探査船フィラエ」ですよ。昨年の、

次々消える「宇宙の記憶」:彗星探査機ロゼッタの着陸船フィラエが「行方不明」。火星探査機オポチュニティの「11年分のメモリ」も消失寸前

という記事などでご紹介しましたが、フィラエは電池の稼働が危うくなりましたが、しかし、あの子はですね、着陸したチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星のサンプルを持っているのです。

モノホンですよ、モノホンの彗星のアレを(何を興奮しとる)。

そのデータが、フランスの今回の研究チームへ送信されて、分析されさえすれば、地球の生命についての学説が「すべてが変わる」可能性があります。

そもそも、フィラエはチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星で新たな有機物を採取していて、この時にも「生命の彗星起源説」が高まったことがあります。

下は、昨年のナショナルジオグラフィックの記事です。

ナショナルジオグラフィック 2015/08/23

彗星は、太陽系が誕生して間もない頃に形成された謎の多い天体だ。2014年11月、彗星着陸機フィラエはチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星への歴史的着陸に成功し、間近から見る彗星の写真を送信してきた。

それによると、彗星の表面には、アスファルトのように固いところも、砂浜のようにやわらかいところもあった。また、彗星の内部は「岩石だらけの雪玉」ではなく、実際にはちりと氷が均一に混ざり合っていることが分かった。

さらに、これまで彗星では検出されたことがなかった有機化合物が発見され、数十億年前に地球に生命の素を運んできたのは彗星だという仮説を後押しすることとなった。

最近忘れられがちですけど、フィラエはやればできるはずの子なんです。

もし、それがなされれば、地球の生命起源説が「一新」される日に非常に近づくのだと思います。

また、今回の記事では「宇宙のどこにでも生命が存在する可能性」を改めて示唆するものとなっていて、もちろん、「それぞれの惑星の環境」というものがありますので、SFに出てくるようなものとは違う、たとえば微生物、あるいは植物のようなものはかなり広範囲に分布している可能性が強いです。

いずれにしても、やっとここまできたぜ、ホイル博士

それでは、ここから記事です。

Life on Earth was started by a comet – meaning there is a chance of life elsewhere in the universe
Western Daily Press 2016/04/07

地球の生命は、ひとつの彗星によってもたらされた — これは、宇宙のどこにでも生命が存在する可能性があることを意味する

地球上の生命は本当は彗星によって始まった。宇宙の他の場所でも生命が展開している可能性が高まる

最近の新しい研究によると、科学者たちは、遺伝子の構成物質のひとつである糖のリボース(リボ核酸の構成糖」が、宇宙空間の凍った塵から形成されることを初めて示した。

私たち生物は、DNA と化学的に「いとこ」の関係にあるといえる RNA (リボ核酸)を作るために「リボース」というものが必要だ。これは、細胞のタンパク質を製造するのに役立つ。

現在、フランスの研究チームが、パリ第11大学で、天体物理学者たちによって作られた人工的な彗星でその研究を行っており、今回の発見に続いて、研究者たちは、この発見を実物の彗星で確認することを希望している。

彼らの今回の発見は、生命の化合物に対しての(科学界での)初めてとなる現実的な説明となるといっていいだろう。

ウイルスを含むすべての生命は、DNA(デオキシリボ核酸)とRNA(リボ核酸)から構成されている。

より原始的であると考えられる RNA は、地球上に初めて出現した生物的特性を持つ分子だったと考えられている。

科学者たちは長い間これらの生物学的化合物の起源について考え、そして、様々な説が出されるたびに、疑問は積み重なっていった。

中には、そのような生物学的特性を持つ分子が地球で形成されるために必要な基本的な「部品」は、彗星や小惑星によってもたらされたと確信している人々も多くいる。

その後、実際に、いくつかのアミノ酸や、タンパク質の構成要素、そして、核酸を形成するために必要な窒素を含む有塩基は、すでに隕石からも見つかっているし、実験室で作製した人工の彗星でも発見されている。

しかし、これまで、生命のキーとなる RNA の構成要素となるリボースは、地球外の環境で見つかっておらず、実験室での天文物理学的な状態の中でも作られたことはなかった。

だが、今、研究者たちは、ついに RNA の構成要素となるリボースの取得に成功し、結果として、地球の生命の起源を理解する上で重要なステップを得たといえるだろう。

科学誌サイエンスに発表されたこの研究は、マイナス 200℃の高真空の空間内で水とメタノールを混合して、彗星の原料であるダスト粒子の形成をシミュレートした。

次に、これを分子雲の粒子形態のように、UV(紫外線)照射に曝露させ、そして、その次に、彗星が太陽に接近する状況と似せるために、温度を高めた。

分析は、多次元クロマトグラフィー(多成分を分離するための高度な手法)や、質量分析法(分子やイオンの質量電荷比を求めるときに使用される分析法)として知られる非常に正確な分析方法が用いられ、その結果、リボースを含むいくつかの糖が検出されたのだ。

フランスにあるニース・ソフィア・アンティポリス大学のコーネリア・マイナート博士(Dr Cornelia Meinert)は、その多様性と豊富さから、それらはホルムアルデヒドから形成されたことを示唆すると言う。ホルムアルデヒドの分子は宇宙空間や彗星から見つかっており、これは、メタノールと水から大量に形成される。

今回の発見は、2014年に、欧州宇宙機関ロゼッタ探査機に搭載されて打ち上げられた着陸船フィエラが着陸に成功したチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星から採取されたサンプルの中の有機分子の同定を支援する。

マイナート博士は以下のように言う。

「今回の私たちの研究の結果は、リボースを含む多数の糖分子の生成が、太陽系が形成された後期の宇宙空間の氷の光化学および熱処理から可能かもしれないことを示唆するものなのです」

「実際の彗星中のリボースの存在は確認されていないままですが、今回の発見により、宇宙空間から形成される可能性のある生命の分子の構成要素がすべて出そろったことになります」

また、このことは、地球上の生命を作った有機分子の発生源は彗星であるという理論にさらなる支持を与えることになるだろう。

あるいは、地球だけではなく、他の惑星にもそれが当てはまるかもしれないと研究者たちは言う。

マイナート博士は以下のように付け加えた。

「私たちが得たリボースの検出は、それぞれの惑星の環境下で、生物学的に適切に関連する分子の形成につながる可能性があるのかもしれません」